ホームベーカリーでチーズ蒸しパンをつくってキャス・キッドソンの フォークにお皿、テーブルクロスといっしょにいただいていたら ふと、この中にもこぼれる「愛」を感じたのでした。 |
私にとっての愛とは。
私が私になることだ。
私にとっての愛とは。
あなたがあなたであることを、ほめたたえることだ。
私にとっての愛とは。
私が長らく忘れていた、私の本当の姿---
花そのものとして世界に
その彩とかぐわしさを解き放つことだ。
失われていた花の命を
今ふたたびこの肉体に取り戻すことだ。
私にとっての愛とは。
あなたの本当の姿が風であることを見つけ出す道のりを、
私が応援することだ。
それも、あなたが望む形に従って---。
あなたが、来てほしいとつぶやけば、
たちどころに私はあなたのそばに舞い降りよう。
あなたが、消えてくれとつぶやけば、
私はすぐさまに、あなたのもとを遠く遠く離れて、
虫の声をも殺すかのごとく、あとかたもなく消え去ろう。
私にとっての愛とは。
そして、
私もあなたも、たとえ
ともにおのれの本当の姿を見つけ出すことができなくとも、
今この瞬間、互いにこの世に肉体を向き合わせていることの
奇跡を、満天の星空のもと、ただひたすらかみしめあうことだ。
一陣の風が肌をかすめていくかのよな、
この縁(えにし)は、
何億光年も離れた世界から届けられた、
星の瞬きの贈り物なのだから。
私にとっての愛とは。
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