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2010年11月15日月曜日

「悪魔のささやき」は宝物の前駆体

昨日は

悪魔のささやきがあることについて

少し触れましたが、

その悪魔のささやきも、


見逃してはいけません。

そこにも大事な「言い分」が隠されており、

それもまた人間である

私たちの生きやすさを教えてくれるヒントが潜んでいるからです。


ただし!

単純に「悪魔」の言いなりになっていては

ますます
自虐的に陥るばかりですので、

要注意です。

大事なことは、

「言い分」の本音を引き出すことです。

それこそが、本当の欲求です。

それこそが、本当の感情です。

ていねいにていねいによりそってはじめて


湧き上がってくる、豊かさの泉です。

ここに触れることができると、

その

「悪魔のささやき」は
あなたの強力な味方になってくれます。
あなたの最強の宝物です。

これはいわば一つの
錬金術的テクニックです。

あなたの身の回りに起きている
心理的なトラブルというのは
この魔法が解けるのがずっと待たれている
というサインでもあります。

※ 正直言って、ココは
ひとりでは見つけるのが
とても難しい部分です。

※あなたがいいなと思った心理の専門家、
あるいは、両親、
あるいは 恋人(パートナー)と
しっかり向き合って取り組んで
はじめて浮かび上がる、
大事な宝の在り処です。

さて今日は、
どのようにして
悪魔のささやきさえも
味方につけてしまうのかについて
ご紹介します。

私の実例です。

【問題:困っていること】
私には大きく対立する2つの「言い分」がありました。
A:「自由に、好きなように、のびのびと、とらわれから解放されて、好きなことだけを追いかけたい!」
部分。
一方で、
B:「キチキチとお金の管理もして、時間通りに行動して、しゃくし定規にステップアップしたい!」
という部分です。
この2つのパートはあまりにも180度反対のことを求めるため、
私は立ち往生してしまい、判断が鈍り、しまいには神経痛までもがやってきます(泣)

特にこのころ、家計簿をつけ始めたこともあり、
極端に振れ幅の大きい私の性格が手伝ってなのか、
Bが急に厳しいマネージャー顔になって、私を支配し始めて、ぐったりしていたのでした。
Aの性質が、どこかにふっ飛ばされたかのようだったからです。

(私ってばバランスとりを相当意識的に行っていかないと
大変生きにくい人間なんですw)

そこでこの2つの声の対決を試みました!

方法は、次のとおりです。

色々と揃えているぬいぐるみの中から、
A・Bそれぞれのエネルギー(声)の感じと
ぴったりな印象のものを選びます。

Aの声はこちらでした。
Bの声はこれでした。


こんな風に2つのイスの上にセットします。

まずAのイスに座り、
ラブリーなオラウータンの言い分に
自分が染まったと仮定して、
その役割を役者になったつもりで演じていきます。

(私の場合は瞬間的に憑依されたような状態になって声が降りてくる。苦笑)


「自由にやりたいよー」

「好きなことをしているときが最高に幸せだー」

「世界は希望と光に満ち溢れているんだ!
何をいつもクヨクヨするんかね?
先のことを心配したってはじまらない、はじまらない。

やろうぜ!楽しもうぜ!
“僕”には才能があるんだ!」


(注) 私の場合、亡くなった水子の兄のエネルギーが私のこのAのパートと一体化しているため、どうしても男性の声が出てくるんです、このAの部分って。変に思われるかもしれないのですが。

次にBの声。

「何、言ってんのよ。
私がいなければ、
あんたなんてフーテンの寅さん
みたいにしか生きられないくせに。
私がどれだけ頑張って、
あなたに尽くしていると思っているの? 
私のやることを邪魔しないでくれる? 
私の仕事なんですから、
このきっちりさせるというのが。

ああ、見ちゃおられない」


ここで、心理セラピスト役として
協力してもらった母に、

(独りで自分の声を何度も反芻して、
新たな反応を自分の内側に見つけるのには
限界があるため、言葉を反射してくれる存在として、
協力依頼をしたのでした。私、変な心理セラピストでしょ?w)

私 「ねえお母さん、
『このBがずいぶんと厳しいこと言っているけど、
Aに、何か言い返したいことはない?』と聴いてくれる?」

母 「このBがずいぶんと厳しいこと言っているけど、
Aに、何か言い返したいことはない?」

A 「そりゃ、ひどい言い草だよね。
でも、確かに、彼女がいてくれているおかげで助かっているよね。
ただ、問題は、僕が身動きとれなくなっているということなんだ。
もう少し自由にしてほしいんだけど?」

私「ねえ、母さん、そしたら
『Bに、もう少し自由にしてあげられないの?』と聴いてくれる?」

母「Bちゃんは、Aちゃんを、もう少し自由にしてあげられないの?」

B 「ムリ!ダメよ!そんなことをしたら、私が怒られちゃう!」


私・母 (目が点になる)

私 「怒られるって、誰に?」

A 「あーーー、そうそう、いるんだよ。もうひとり。
僕たちは、支配(コントロール)された通りに、動かされているんだ」

母 「それはどんな?」

私 (新たに浮上した、その支配のエネルギーに等しい感じがする、ぬいぐるみを選ぶ)


私 「これだ!」

ぬいぐるみ「C」とします。

AとBを支配するポジションに設定する。

A 「ひどいよ。この支配者C が、僕の役割配分を8:2の“2”ぐらいのメモリに減らしてくれてる。ひどい、ひどすぎる」

母 「そりゃ、ひどい。
支配者さん、
メモリをあげてあげられないの?」

(私が、ぬいぐるみCのイスに座る)

C 「うるさい!だめだ、だめだ。
いいんだよ、この8:2がちょうどいいんだ」


私 「(Cの感じを味わいながら)
ちょっと、これ、すごい頑固なんだけど!   (驚き、イライラとした口調で)」


(それでもCは止まらない)

C 「いいんだよ、これで、いいんだ!うるさい!」

私 (だんだん腹が立ってくる)

私 「ちょっと!お母さん、Aが可哀そうじゃないの?
なんか、このCに言ってくれない???」

母 「嫌よ、わかんないわよ」
(※ 実は、後で分析した結果、Cは母の一部であったため、
母の精神的な抵抗にひっかかったのだった)

私 「ひどい!ひどすぎる!お母さん!なんか言ってよ!!
客観的に観ていて、Aのことを守りたいって気持ちになれないの?」
(Cのひどさに、やりきれなくなって、本気スイッチが入ってきている。苦笑)

母 (混乱する)
「わかんないわよ、私にも。何もでてこない。
あなたが何か守ってあげる言葉を言えばいいじゃない(投げやり調)」

私 「私にもわかんないわよ。
私からも、何もでてこない。
そうよ、このCは、お母さんそのものよ。
お母さんは、いつだってこうだった!
このCの中に、Aに対する嫉妬があるのも感じるわッ。
意地悪なのよ、意地悪で8:2にしているんだわッ(涙)
私の才能が花開くのを妬んでいるんだもの!」
(突如、親子喧嘩の展開に入る)

母 「Cに同一化しすぎてるわよ。
私が嫉妬しているわけがないじゃないの!」

私 「うるさいっっ!!!! だったら、守ってよ!!!!
Aを守る言葉が出てこないのが、何よりもの証拠じゃない!」
(怒り心頭となって、ブチ切れる。
Cの人形をぶーんと窓に向かってなげつけた)

母 (突如、心理セラピスト役になりきれずに、母として怒りを爆発させる!)
「やってられない! 私、帰るわ!!!」

私 「ひどい!! そうやって、いつだって守ってくれなかったんだから!」

母 (部屋を出ていく)

私 (部屋に一人残されて、シーーン。呆然とする)


【解説】

私の中の「悪魔のささやき」は
意識にまったく届いていなかった
Cの部分にあったのでした。

そして「C」の精神構造を知れば知るほど、
(初めての自覚だった)
私は、いたたまれなくなり、
実際に目の前にいる母親は、
母の性質そのものでしかないという現実を
つきつけられたのも手伝って、
私にとって大切な「A」は
誰も守ってくれないという悲痛を味いきることで、

私は「悪魔のささやき」を
主観体験として味わうことで、
自分自身の本当の声とつながることができたのでした。

あまりの悲惨な構造にやりきれなくなって
無自覚に抑圧されていた怒りを爆発させ、

「C」を自ら放り投げることで

「C」の支配構造から、
卒業することができたのでした。

あの爆発した「怒り」の想いこそが、
Aの存在を守る騎士(ナイト)だったのです。

私は今、
このときの「怒り」にみる
「自己を守る」感覚とひとつになることができました。

これにより、

仕事はスイスイスイーと
AとBの両方の言い分を尊重しながら
生活できるようになりました。

あー、楽ちん。

自分が自分になっている充実感も大です。
元気と活力も倍増です。


過去35年も、
私にはまだ見つけることができていなかった、
大切な宝物、やっと見つけられたのでした。


「悪魔のささやき」の中に宝物がある


そのプロセスの一例をご紹介しました☆


みなさまの「宝物」を
探りたくなったら、
ぜひおいでください。

たくさんの方が
満足のいく人生を送ることができる
サポートをまごころもってさせていただきます。

P.S.後日談。
母とは、このときのことを振り返り、
お互いに、
「すごくよいプロセスだったね」と感嘆しました。
渦中にいるときは、ヒートアップしたけど、
その「ヒートアップ」は、母が見事に
「C」のエネルギーに憑依されたからなのでした。
母は母だからこそ、母にしかできない
完璧なセラピストをやってのけたのでした!
大感謝!!

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