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2011年5月1日日曜日

【詩】生きることの哀しみ

最近、購入しましたオランダ製の壁飾り。インドのサリーで
たくさんのハートをかたどって連ねたタペストリーなのです。
同色のスタイルカーテンを重ねて、ハートを濡らす雨のように。
哀しみの雨が降っている。

生きるために、きれいごとをかかげるひとたちのなんて多いことか。




希望




生きるために、どれも不可欠なことは確かだけれども。



きれいごとをかかげて、大ぼら吹きになっていることを
忘れているひとたちの何て多いことだろう。


哀しみの雨がしとしとと、大地を濡らす。


ひとの道をすくいに導く、真実はそこにはないだろう。


もがきや苦しみを味わうことのできるものは、幸い。



翼の折れた天使たちの目には、赤く燃える怒りの涙がにじんでいる。


ありのままを是とする大人たちの何て少ないことだろう。


哀しみの雨が、荒れ狂う大海原に打ちつける。


【私】とは何者だ?

なりたい私になることのできるものは幸い。

はからず【私】の道を別ものに譲るひとの何て多いことだろう。


運命の輪はいつも静かに回っている。

私にはどうにもすることのできない、運命の輪よ。

音を立てることなく、私をどこに連れていくのだろう。


あるがままを偽り、目をそむけて

あらがえばあらがうほど、もつれていく糸に苦しめられる、悲しきひとの人生。


深い哀しみの涙を流せるもの、

深い哀しみの嗚咽をあげることのできるものに

金色の星屑のシャワーは降り注いでいる。

遠い宇宙(そら)のまたたきに追いつくことのできる日まで、

優しく包み込むように。



****

たくさんのクライアントの人生の道程におつきあいさせていただきながら
私のハートにも立てられた爪痕は数知れません。
私もここを訪れる方々のようにたくさんの痛みをすでに経ているからであり、
共感させられる心模様が五万とあり、
また類似した経験を持ちえていなくとも
同じひとりのハートを抱くものとして気付かされる
人生の、人間の、幾千万通りもの心模様に、感じさせられるものは、
広大無辺の宇宙にも等しいのかもしれないと言いたくなるほどだからであり……。

そのさまざまな爪痕のうずきに従って
言葉にしてみました。

白い涙にも、黒い涙にも、祝福あれ。

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