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2010年12月16日木曜日

うつは新機軸のチャンス!

12月に入り、テーブルに用意しました、キャンドルたて。
ローズモチーフにきらきらがまぶされているので
自然光にやわらかく瞬きます。
灯は、私たちのこころの内奥を照らし出してくれます。
みなさま、こんばんは。
久しぶりのポストになりました。
お待ちいただいていていたかたは、ごめんなさい。

じつは・・・わたしはこの1週間ほど、
「うつ」の領域にもぐっていたのでした。

うつですから、
なまりのように体が重くなり、
いうことをききません。

臨床のときだけ、ある一定の次元に入ることができるようにセットされているので、
ケースについては支障はおよばないものの、
ケース以外のこと(ブログを書くこととか)に対しては、
まったくいただけるものではありません。

きっかけは、自己洞察を深めるプロセスにおいてです。

私の仕事は、
クライアントの意識できている世界と、
クライアントもまだ気づいていない深い無意識の世界、
それぞれの次元で
そのクライアントを補うのに必要なものが何であるかということを
見極め、それをクライアント自らに気づいていただき、
自らの「生きる糧」としていただくサポートをすることにあります。

とはいえ、臨床家も人間です。
訓練をつまなければ、その感性と頭脳によって
探知できる領域は、たかがしれています。


それがため、
私にとって「腕を磨く」ということは、

意識できる世界とは程遠くに在る、
「深い無意識の世界」を統合しつづけていくことになります。

私たちを取り囲む未知なるものに
日々、挑戦しつづけています。

「知られざるおのれ」にどこまでも開かれていくプロセスを
日々、惜しまず、推進しております。


うすうす、日常的な現象を洞察しながら、
「なんかおかしい」と思われるシグナルをキャッチしていたのですが、

あることがらを題材として
(ここではあえてそれについてはふれません)、
それについて真っ向から取り組むのです。

夜、見る夢のお告げも、そのうちのひとつです。
意識では「えええ?」なメッセージであっても、
積極的に、自分のものとして「行動化」できるように
いそしんでいます。


そんなこんなで、私の今回のプチうつは、

「いちばん恐れていた自分の魂の真実」を見つけたことによります。

その「魂の真実」をいったい
どのように受け止めたらいいのか?

わからなくなって、
どんよりとふさぎこんでしまっていたのでした(T-T)


※「無料相談」をお待ちいただいている方、ごめんなさい。

それは
「私の魂は、(いわゆる一般的な)家族も子供も求めていない」
という真実でした。

がーん。
…というのは、自我レベルで
私が37年間、慣れ親しんできた声です。
驚きです。衝撃です。

私は再婚も、子供もできれば望んで
今までがんばってきたつもりだったからです。

けれども
現象界で「おかしいなあ?」と首をかしげたくなったのは、

どうにもこうにも
私の「こころが動く」対象は、
私が「家族や子供」を持ちえないような事象・できごと・人物ばかりなのです。

おかしい!こまった!

ということで、内部にもぐってみたところ、
そんな魂の真実を見つけてしまったのでした。

おかげで、意識界でがんばって生きている
自我は、深い泥沼のどん底まで落ちていきました。

おん、おん、泣きもしました。

「ああ、無情」だ。

人生は、なぜかくも無情なのでしょうか。

なぜ自我の声と、魂の声は、
かくも一致しないのでしょう?

自我と魂。
それぞれが追い求めている事象が
あまりにもかけ離れていて、
私は途方にくれるばかりです。

そして、とことんその深い「うつ」の闇

――‐自我の叫び――‐に

もぐりつづけていました。

「自我」は、よもや「おまえのスピリットは死ぬがよい」と
死神に「死」を宣告されたも同然だったからです。


そう、「うつ」は、「それまで固持してきたある一定の精神の死」が
待たれているときにやってきます。

そして「精神の自殺」ができるものは幸いです。
むろん勇気もいりますし、
願わくば、そばで支えてくれる存在も必要でしょう。

残念なことに、その「精神の自殺」できない場合に、
肉体的な自殺を選択する過程に入ってしまうようです。
それがために
年間に3万人を超え続けて10年以上が経過しているというのが、
昨今の実状です。

さて、話を戻して、
そんな私のうつですが、


ある言葉をきっかけに、

リフレーミング(捉え方の枠組みがつくりかえられること)されていくことになりました。


それについては、明日また続きとしてポストします。

今日、お伝えしたかったことは、

① うつは、新しい自分、より洗練された自分に出会うチャンスである、ということ。

② 「①」を見つけるには、「うつ」の「言い分」に
どっぷりとつかって耳を傾けていくことが不可欠であること。

③ 「うつ」を邪魔もの扱いしたり、なかったことにしようとしたりするのは言語道断です。

④ 「うつ」に振り回されて、自我のおもむくままに、
人生の大事な決断をするのは避けること。

(※離婚や、転職などのこと。

私はあやうく恋人を
傷つけるような罵詈雑言を投げつけそうになりました。
くわばら、くわばら。よかった、ふみとどまって。ほっ)

⑤ 「うつ」が意図しているのは「古い自我の精神パターンの自殺」であるということ。
しかも単純に「古い自我」をめった切りにすればいいというものでもありません。
「古い自我のパターン」の言い分も探り当て、受け入れながら、いかに昇華させるのか。
これが課題となります。

日本人はとかく独立自尊の精神が旺盛なせいか、
この領域をも、克己心を持って立ち向かおうとしやすい傾向にあるようです。
それはそれで素晴らしい精神と私はこころから日本人の魂を愛しますが、
残念ながら、西欧文化や西欧的な核家族化がすすんだ昨今の日本においては、
個人の力ではどうにもならない領域と思われます。
腕と心のある心理療法家のサポートが不可欠です。


引き続き、ご愛読いただけたら幸いです。

みなさまのご多幸とこころの平安を
魂の底から願ってやみません。

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