生きていると、いろいろな気持ちがマーブル状になって、
しんどくなることはありませんか?
そんなとき、私はこの一冊を手にとります。
『昨日よりも、今日よりも 4001の小さな幸わせ』
バーバラ・アン・キッパー著 岡村孝子訳
18年前にでたものです。
当時、雑誌の書評などでも
ちょっとした話題になったので、
記憶にあるかたもいるかもしれません。
私は大学1年生になりたてでした。
あなたは幸せですか?
と問われて、「はい!」と
胸を張って言えるひとに私は憧れます。
なぜなら私は煩悩の強いひとりの人間だからです。
「もっとこうなったらいいのに」
「どうしてあのひとは私の慣れ親しんでいる方法で対応してくれないの?」(ようは、私の思い通りにどうして動いてくれないの?)
「◯◯さんにくらべて、私ってなんてみじめであわれなのかしら?」
ーーーもちろん、理性ではわかっているのです。
どうにもなりゃーしないじゃないかということを。
そして、こころとは不思議なもので、
理性で制御しようとすればするほど
地団駄を踏んで、暴れてどうにも収まりの悪い想いの
囚われの身に、私たちを導いてしまうのです。
ところが、この本をみていると、
もしかすると
こころが地団駄を踏むことも
また
幸せのひとつなんじゃないかなあと
感じせてくれるからすごいです!
この本には、著者であるバーバラさんが
IBMなどで辞書の編集者としてがんばってきた20年間分の
「幸せ」がつまっています。
「ネコとともに目ざめる」
「家庭的なふれあい」
「日曜の午後。ベッドにくるまて夜明けまで本を読む」
から
単純な単語、
「男の人たち」
といった、え?こんなものも?と驚かされますが、
確かに、それもまた「幸せ」といえば「幸せ」。
さらには、
むしろそれは不幸では?と首をかしげたくなる様なものもありますw
「辛辣な話」
とかね。
訳者の岡村孝子さんは、
こうつづっています。
バーバラさんは「人生、楽ありゃ苦だってドンッとあることを誰よりも感じている人かもしれない。でも、毎日を減点法じゃなく加点法で過ごしている。それは、幸わせの数をかぞえたほうがお
トクという、美しくも尊い方法です」
とにかく4001コもズラリと並べられた
幸せの瞬間の数々は圧巻です。
毎日が愛おしくなること必至です。
見ているだけで、一瞬にして幸せ心地になります。
(こういう本をつくるひとは、私は天才だと思う)
私はこの本を恋人と一緒に眺めながら、
いっしょに感じあうのが大好きです★
「これ、いいね」
「あ、このフレーズ素敵」
「これ、わからないなー」
などと肩を並べて
ささやきあうのです。
お互いの幸せの基準を知りあうことができるのも
なんとも魅力です。
そして、そんな風にたとえロマンティックな時間を
得ることは、私の日常では
ごく限られた一瞬しかありませんが、
そのことをふりかえり、
こうしてこの本を手にとり、
みなさまにもご紹介するために、
朝の木漏れ日に照らされるこの本を
デジタルカメラでパシャリとおさめて、
いそいそと北関東での出張カウンセリングに
朝早くからでかけていくこともまた
このうえない幸せなのだと、
安らかな気持ちで
今日の日を過ごしています。
今日みる車窓からの景色はこころなしか
いつもよりも明るく感じられます。
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