お問い合わせ・お申込みは

お問い合わせ・ご相談・スクール・レッスンお申込みはこち
(お名前・ご連絡先・ご希望メニューをお知らせください)

2010年12月18日土曜日

うつにもっと愛を!~変わることも愛~

私のルームには20世紀の巨匠
ピカソの絵(左)とシャガールの絵(右)とが。
ふたりとも変容し続けた方です。
画風にも表れています。
私もこの2年で大きくエネルギーが変わりました。
明日、あらためて顔写真を撮り直しに
プロの撮影所にでかけます。
みなさま、こんばんは。
きょうは、ファミリーセラピーを通じて感じたことについて――

正確には、ご夫婦の関係がテーマなのですが、
カップル関係とは、
子供ができたあとに変容しますので、
そこで浮上するエネルギーを取り扱うとき、
とりわけお子さんも同席なさる場合は、
そのお子さんのアティチュードは、
そのカップルの関係性にも大きく関与しているものですから、
私の場合、ファミリーコンステレーションのセラピーとして捉えさせていただいています。

さて、その内容は当然、控えたいのですが、

そこで私が「感じたこと」をここに。。。


愛にはいろいろな形があります。
求めあう愛、
奪い合う愛、
与える愛、
捧げる愛、
許す愛、
認める愛……。

そして私にはそれらのどれもが正しいと感じられます。
どの愛が勝っていて、どの愛が劣っているとは思いません。

「ありのまま」の声は、どれもこれも尊重に値するものだと私は思っています。

なぜならすべてはその方の大切なこころの動きのひとつだからです。

だから、私は、
クライアントの方々と向き合うとき、
本当にこころから、
願うのです。


たとえ相対立する声であったとしても
あらゆる言い分の願いどおりに
かなえてさしあげたい。

と。

できることであれば私が本当になんとかしてさしあげたいと。

けれども残念ながら、

ふたつ以上の異なるエネルギーが存在するとき
(人間でいえば、ふたり以上の人間、
個人の問題でいえば、ふたつ以上の想い)

必ずやどこかで「調整」が重要になります。

同じベクトルに向かって進む、
異なるエネルギー同士であるうちは
問題がないのですが、

そもそも異なるエネルギーですから、
ときに違った方向を求めあうことがあったとしても
自然な運びでしょう。

そのときに道がわかれます。

ひとつは
自分のエネルギーの在り方を押し通す道です。
自我を押し通す道、ということもできるでしょう。

するとどうなるか?
ふたつのエネルギーが、衝突をおこします。
そのつもりがなくとも、傷つけあわないわけにはいかなくなります。
一般的には、ケンカや戦争がこれですね。

もうひとつは、
他方が他方を哭して
他方が他方に同化させる道です。
これを持続させていると何が起こるでしょう?
将来的には、
同化させつづけたエネルギーのほうが、爆発かダウンをおこすことでしょう。
爆発は、一般にキレること。
ダウンは、一般にうつのことです。
そして、哭している側は、
他方が、この爆発かダウンを引き起こすまで
しつこく哭し続けることになるでしょう。
ここには一人の人間の力では到底、自覚しにくい
「無意識の意図」が介在しています。
愛情や注目を得るための無自覚な戦略ともいうことができます。
それが、本当は相手を傷つけ、自分をも傷つけることになるというのに……。

さらに道は、もうひとつあります。
ともにエネルギーのパターンを変容させていく道です。

そのためには勇気はいるでしょう。
愛もいります。
優しさや寛大さも必要です。
自分自身に対して。相手に対して。
ひとつの言い分に対して。もう他方の言い分に対して。

なぜならそのエネルギーが長らく慣れ親しんだパターンを
手放すプロセスに突入しなければならないからです。

私たち――すべてのエネルギーは
予測可能な状態を維持しようとする
ホメオスタシスの機能をもっています。
恒常性維持の働きです。
(過度なダイエットをするとリバウンドしちゃう、あれです)

けれども誤解や心配をしていただきたくないのは、
「エネルギーを変容」させる目的は、
他方のエネルギーに「迎合」することではありません。

そもそもそれは2番目の道でしめしたとおりに、
私たちは私たちの魂以上になることはできませんから、
別物のエネルギーに同化しつづけることには限りがあります。

「エネルギーを変容」させる目的は、
Win-Winです。
協調です。
ともに笑顔になることです。

ですが、ビジネスほどクールで合理的にはいかないのが
こころの世界です。

なぜ私たちはかくも慣れ親しんだエネルギーのパターンを
手放し、新たに再構築していくことに、抵抗を抱きやすいのでしょうか。

人間という存在の構造そのものに、
不可思議さを感じるほどです。

要は、そこに「抵抗」が生じるのが自然というわけです。

これに対する私なりの答えとしては、

「自分が負った人生のシナリオ」に対する

「勇気」と「愛」がいかほどであるのかが

試されているのだという考えをもっています。

それはひとつの闘いともいうことができるでしょう。

第一の道のように相手と意見を闘わせることではなく、

自分自身の変容のためのストラグル(闘争)のことです。

そこで求められるのは「柔軟性」です。

しなやかに自分を手放し、自分の真の意図と希望にむかって

いかにやわらかに自分を新たに創りなおしていくことができるかどうかです。

このとき「うつ」がやってくることも少なくありません。

なぜなら一昨日のブログにも書きましたが、

慣れ親しんだ精神構造がいったん死を迎えることになるからです。

ですが、

死をむかえ、いったん闇の地にしっかりととどまりつづけることで――-

このとき、母の子宮に守られるような

母なるものに抱かれるような体験が
私たちの精神には大変不可欠ですが。
それはこころある心理のセラピストのような
こころの底から寄り添い、守ってくれる存在です――-

私たちは新たな自分、真の自分、

まわりも笑顔になる自分を、この世に生み落とすことができるようになります。

新たな生命、誕生です。

第二の生を生きることができるようになるとき、

自己の実現は加速化されていきます。

ここにいたるときひとは堅固な自分という名の城を守りとし、
世界を軽やかにひらり、果敢に越えていくことができるようになります。


そして、
この境地にたどりつきたくても、一人ではどうにもすることができずに
もがいているかたは
おおぜいいらっしゃることでしょう。

(なぜなら、こういった精神や心理の構造の秘密についてや、
健やかな精神のために必要なことについて
一般的にはつまびらかにされていないし!)


そして世間で一般化した「うつ」現象に対して
ふたをしたり、薬物でやっつけ治療をしたり、
のけものにしたりしつづけるかぎり、

私たちは永遠に相克の苦しみの中をさまよい続けることでしょう。

なぜならその精神エネルギーのパターンは
ふたたび同じ構造を保ち、また別のエネルギーと
衝突をはかろうとしつづけるからです。

…と脅かし調で締めくくるのはなんとも居心地が悪いので、

ストレートに言い換えますと、

うつにもっと愛を!

そのためにも

変わる勇気を!


こんなせちからい社会のなか、
苦しいのは一人ではないことは確かで、
だからといって
「皆も大変なんだから」と
このブログを読んでくださっている
あなたの苦しさにふたをしてほしくありません。


このブログを読んでくださっている
あなた自身のこころからの笑顔のために、

変わるって愛のひとつの形ですよ。

とお伝えしたい。

これが今日のファミリーセラピーを通じて
いちばん感じたことでした。


だから勇気をだして!

ひとりじゃ勇気もままならないことは多々あるでしょう。

(だいたい、どのように変容していけばいいのかも
わからないことはたくさんでしょうし)

そんなときはぜひあなたが「いいな」と感じた

心理療法家を頼りになさってみてください。


LOVE&PEACE

BE YOURSELF!

0 件のコメント:

コメントを投稿