グループワーク開催直前。 ベッドにいるのは愛犬。 |
昨晩から
スタートしました。
御参加くださったみなさまに
参加目的の意図をおうかがいしましたら
「自分に見えている外の世界が
いったいどうなっているのか?」
といった興味関心をしめされている方が多く
主観の外の世界を
いにしえの時の流れのなかを
生き残ってきた
集合的無意識および人間の元型世界の
全体像を知ることから
「自分を見つけたい」
という声が主だったことに
新鮮さを感じました。
私などは個人開業の心理セラピストとしての生き残りをかけて
腕をあげるため……
つまり
広範囲に存在する人間理解のために
自然界をまるごと包括する
古代人の知恵を
よすがとしなければ
真の意味で
ご満足いただける「魂の守り屋」にはなれないのではないかという考えから
学びを深めたものですから
「あ、そっか」
「いいね、相対の中からおのれを見つけようとする姿勢!」
と新しい発見だったわけです。
事前に整理しておいた資料。 膨大な内容すぎて 実際にお伝えできるのはわずかなのが残念。 テキスト化しないのはその奥の深さを 身体で感じていただきながらすすみたいからです。 |
私がこのクラスを通じて強調したいのは、
肝心なことは「占い」ではわからないという点です。
心理セラピーは「魂の成長」や「魂の円熟味」を結果的に
身体をつかってつかみとっていくための
プロセスサポートですが
「占い」は「指向性」からの「予測」です。
「共時性」もそこにはふくまれますが
運命を切り拓く主役は「人間性」です。
「どのように自分と向き合い、どのように自分を知り
どのように自分を活かすのか?」
ここが私たちの生みの親たる自然界が
私たちに提示し続ける重要な命題である、と
算命学の開祖たる故・高尾義政先生は
その『原典算命学大系』のなかの「思想部門」で説いています。
ですが
「どのように自分と向き合い、どのように自分を知り
どのように自分を活かすことができるのか?」
その方法論は残念ながら一般化していません。
東洋史観、その細かに類型化された
思想を伝えるものが不在だからです。
東洋史観ときいて老荘思想や易経を思い浮かべるひとがほとんどでしょう。
ところが高尾氏が知っていた世界は
それよりも太古であり、
しかも非常に神秘主義思想と一致しています、
特にその「世界観」「宇宙観」が。
それがあまりに太古的な元型として
優れていて、人間の本性を見事に描いているものであるために
人々の間で
「予測」が「当たった!」と「占い技術」として
盛り上がってしまったようです。
「予測」を好むのは西洋占星術と高尾氏は主張します。
天文の観測から、未来を予知する目的のために生まれたものだからです。
ところが
東洋の暦術は
生きる知恵としての思想から発達したわけです。
ここに非常に大きな違いがあります。
本当は!
つまり
たとえば60干支という暦がありますが
これなどは
元型として理解していいと
深層のワークから浮かび上がる
クライアントの方々の本音と四六時中向き合っている
私は強く実感しています。
つまり「予測」や「共時性」にとどまらないのが
この東洋史観、とりわけ算命学の細かい類型技術です。
目を見張るものがあります、そこの法則性には。
単純に場合の数で考えてみるだけでも。
60干支が
ひとりの個性に対して
その方が生まれた
「年」「月」「日」に対して
合計3種、そのタイミングの自然界のエネルギーが
凝集されて、魂が宿るとして、配列されるのですが
(エネルギーは非局在性という量子物理の理論をベースに考えると
きわめて理解可能な現象です)
その組み合わせの確立は単純計算で
60×60×60=21万6000分の1となります。
それだけのパターンが存在し
それを努力して見つけ出そうと思うなら
我々の深層心理にあるわけです。
還元するなら
高尾氏が占術化したものの
原型である算命学という名をとった
東洋史観は
「私たちがいかに自然界そのものの生き写しであるか」
「私たちは自然の一部であり、自然の法則にそって活かされているか」
という「しくみ論」ともいえるのではないでしょうか。
心理学が教えてくれる
元型や◎◎欲求の数をはるかにしのぎます。
私が師匠に
「元型の数はいったいどのぐらいに整理されるのか?」と
質問したことがありましたが
間髪入れず「たくさん!」とかえしてくださいました。
師匠は経験的にと学術的な理解のなかでつかみとっていらっしゃいますが
算命学が教えてくれるのは
自然界および人間の太古的なこころの
非常に細かな整理弁別法です。
そこに心理療法をかけあわせて
私が考案しました
さらにその「自己修正法」「自己開発法」
「自己改良法」「自己調整法」となります。
それも大変細やかな自然界の法則を
サバイバルしなければならない
人間の世界観の容器とした。
宗教などにみるような偏った世界観
漠然とした世界観
形而上的な一辺倒が
そこにはありません。
ユング心理学のいう「メルクリウス」
(水銀の神・啓示の神)の姿に限りなく近い
球体の世界。
多様でしかも人間の内奥に存在する
ごくごく自然な未知なるエネルギーを活かす秘儀でもあります。
「どのように自分と向き合い、どのように自分を知り
どのように自分を活かすことができるのか?」
それを細やかにサポートする援助職者としての
腕を支えてくれる
古代中国人の知恵と
それをていねいに伝承することに命を燃やした
先人たちの努力の結晶と
師弟愛によって受け継がれた
人間の普遍のひとつである
真理を希求するこころに
圧倒的な感謝の念を向けずにいられません。
人間ほど奥の深いものはありません。
人の心はわかったつもりでも
何にもわかることなんてできていない。
そんな謙虚な姿勢を加速化してくれるのは
少なくとも
その存在の確率が
およそ22万分の1なのである、という
東洋史観をベースにした見識であり、
それだけの確率の中に位置する
魂が叫びをあげているという風に
クライアントの方の姿が
私の目に自覚されるからです。
そこから私は思うのです。
愛とは
千載一遇のものに
ていねいに
よりそうこと。
耳を傾けること。
自分の世界観を超越して
そのひとの世界観にとって
有用な補いを
提示してさしあげること。
愛の充足とは
そのオンリー1の個性が欲する
愛を提供できている
腕と感性によって
運ばれてくる
「目に見えない絆」のことではないのか。
と。
***
このクラスではその原理を
するする楽しくお伝えさせていただいていきます。
乞うご期待!
少なくとも
「おのれの個性の育て方・愛で方」を
このクラスでお伝えする
東洋思想の宇宙観・世界観をベースに
つかみとっていただけたら
本当にうれしく思っています。
次回は6月19日(木)19時30分~21時30分
単発参加(1万0290円)をご希望の方は
御気軽にお声掛けください。
0 件のコメント:
コメントを投稿