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2013年1月12日土曜日

【心のトレーニング】見つけよう!問題に感じている立場「X」があるとき、同時に発生している「NOT X」の立場

 
みなさん、こんばんは。
 
問題に感じることがあるとするなら
それは「ある一定の立場」の住人となっているからです。
 
きょうの「心理セラピスト養成基礎クラス」では
多様なものの見方をつちかうための
トレーニングをみっちりとさせていただきました。
 
私のセラピスト業というのは
情動をしっかりと受け止めさせていただきながら
少しずつ別の世界の存在に気づけるよう
その方のプロセスにそってガイドさせていただくものですが、
 
そのコツはこんな感じです。
 
「そうかあ、それは大変だねえ、よくやっているねえ」
「信じられない、それは大変だ!」
と共感を抱くのと同時に
別の自分がうぃーんと発動しています。
その私はこんなことを計算しています。
 
「この方が問題にしている世界観は
どの立場のものだろうか?」
 
そして、自動的に方程式のように
主訴にあがっている「立場」を「X」としたとき
意図的に「NOT X」の立場が何かを想像します。
 
私のテーマを例にあげます。
 
私には父親コンプレックスがあって
幼少のときに「くそあま」「くそがき」といって殴られたため
「ひどい父親」という世界観に固着していました。
 
私の立場X=父はひどい
 
です。
 
これを強引に、次のように想像してみるのですね。
 
同じように「くそあま」「くそがき」といって殴った父でも
ひどくないというものの見方のできる立場Yがあると仮定するなら
 
それはどのような世界でしょうか?
 
可能性のひとつとして
 
「お父さんは必死だった。
ボキャブラリーをさしてもっているわけでもないなか
どのようにして娘を育てようかといきむあまりに
えげつない言葉にすることしかできなかった。
いずれにせよ、ものすごいパワフルで激しい。
なんとかしたい!この子をいっぱしにせにゃ!
という強い思いが存在する」
 
ということが仮想できるかもしれません。
 
このことをひもとくために
 
「そんなひどいお父さんでも
仮に一縷の肯定的な意図が存在するのだとしたら
どのようなことをぱっと連想する?
 
と質問するプロセスはいるかもしれませんが。
 
この答えは
「父は机に向かうタイプの勉強が大好きで
本だけはやまほど買ってくれたし、
漫画の類も学研教育漫画はおしみなく与えてくれたから
どうしたらいいかよくわからないのだけど
教育に必死だった」。
 
そういうものの見方がプラスされると
 
まだ40代だったし
現代とちがってコミュニケーション心理学なんて
ろくに流布されていなかったし、
どうしようもなかったかなあ、とも思えてきたりもします。
 
加えて
こんな風に理知的なリフレーミング(世界観のつくりかえ)だけではなく
 
情動的に、その「ひどい!」という気持ちに
「器を与える」作業も重要です。
 
それは「コンテイニング」という技術でして
専門家に受け止めてもらう作業が大変有用です。
 
たとえば
一緒になって「本当にそんなおやじ、あったまくるな!
あたまをかち割ってやりたいよ!!!」
といってくれる存在です(笑)。
 
私は女のくせにがらっぱちカウンセラーですからw
 
「失恋して男にひどい目にあった!」
という女性のクライアントの方に
へーきでお下品な表現も
そのときに自然と浮かんできたものであれば、
コンテイニングのためのフレーズとして
ばりばりに展開しますよ☆
 
「なにそれ!あったまきた!
私があなたの父親だったら
まっさきにそいつを股間蹴りしてやるね!!!!!(怒)」
 
という具合にです。
 
するとですね。
こころとは素晴らしくて
 
かわりに強調して情動を請け負ってもらうことで
 
すーっと自然におさまりどころを見つけることができて
安らかさを回復することができるのです。
 
ことばにならない細やかな情動は
受けとめ手や受け皿を必要としています。
 
こころのガイドとしての腕の見せ所は
このバランスセンスです。
 
私は非常にエモーショナルな性質なので
この情動の受け止め愛は十八番です。
プラス
日々鍛えている
イマジネーション能力を駆使して
あなたがすっと楽になって腑に落ちる
まだ見ぬ新境地をご体験いただくことも大好きです。
 
 
ひとりではどうにもわからず、
どうしようもなく
気持ちを持て余している感じがするときは
 
ぜひ
 
あなたが「いいな」と感じた
こころと精神の専門家のもとを
おたずねになり
良い関係を築かれることを
おすすめします☆
 
自由と幸せは
今この瞬間もあなたのそばにあります。
これは本当の大前提。
 
気が付くことができていないとすれば
世界のとらえ方や気持ちの受け止め方を
ちょっぴりブラッシュアップすればいいだけのことかもしれません。
 
ああ、やっぱり私はスナフキンなのだなあ。
(▲昨日のブログをご参照ください)
 
きょうはこれでおやすみなさい。
またあした。

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